大胆でセンシティブ

色々なヲタクをこじらせた女の備忘録

田村芽実という女優

 はじめまして!
 本日、初日を迎えた田村芽実主演の舞台『minako〜太陽になった歌姫〜』を見てきました。
 ゲネプロを見に行ったらしいタケちゃんが既にブログにも書いていますが、本当に涙腺ガバガバになる凄い劇でした。

 タケちゃんのブログ↓
ameblo.jp

 田村芽実アンジュルムから卒業して約一年。私がアンジュルムに完全にハマったのが2016年の3月くらいのことで、そのくせイチオシがめいめいだったので、めいめいの卒業まで二カ月と知った時にはマジすか……と唖然としたのを今でも覚えています。
 それでも、めいめいがいつか舞台の世界に戻ってくると、九位一体でのめいめいの決意を信じて待っていたんです。
 そしたら、今回のminakoが決まったわけですけど、あの、
 復帰めっちゃ早くないですか?(ありがとうございます好きです……)

 凄い嬉しくてチケット取って、結構いい席で見させていただいたわけなんですけども。
 とても良かったです。泣いて、笑って、泣いて、泣いて、みたいな感覚。隣の人もハンカチで目元おさえてました。
 なにがどう良かったかって、あまり文字に書き起こさないもので上手く伝えられるか分からないんですが、日によっては当日券もあるかもしれない!? みたいなことを公式さんが言っていたようなそうでないような気がするので、もし当日券で行ける人は絶対に見るべき、という気持ちも込めて書きますね。

 劇の感想はどうも具体的になってしまってネタバレになってしまう! と思い、ツイッターではなくこちらに書くことにしました。
 なのでめっちゃネタバレしてます!笑
 大丈夫! って方だけ読んでいただけたらな、と思います。





 大丈夫ですか?
 まとめるのはあまり上手くないので、箇条書きです。

「ボス、背中押して」のとこ
 デビュー後、美奈子がテレビ番組だったか、ライブだったか忘れてしまったけど、社長に言った言葉。(社長のことをボスって呼ぶんですが、そのくすぐったさが段々クセになってきました)
 別に変なセリフだったとかでは全然なくて、だけどめちゃめちゃグッときたんです。多分、それまでは「私は歌うために生まれてきたの!」「歌いたい歌を歌うの(♪天城越え)」ととても強く見えた美奈子が、本番直前にボスに「背中押して」と頼む。でね、またね、このボス役の人が超~~~~~いいんですよ。めっちゃ好き。まあそれは置いといて、背中を押してもらった後、ものすごく明るい、幸せそうな笑顔で「美奈子、いってみよー!」って叫んで、こぶしを天に向かって突き上げて、それでステージに出ていくんですよ。そのシーンがすごく良くてですね。序盤で泣きました。

 ちなみに、この劇ミュージカルじゃないのに凄い歌うんですよ。笑
 ミュージカルと違う所は、曲がセリフでも感情表現でもなく、確固たる”歌”であること。歌って、歌詞があってメロディがあって、それに歌手が感情を乗せるじゃないですか。その感情が実体験を伴うとリアリティが増したり、想像してそれを補ったり色々ですけど、すると思うんですよ。だけど、今回の歌は、「めいめいのために作られた歌」じゃなくて、しかも自分とは別の人になって歌うわけだから、どんなにめいめいと美奈子さんに共通点があっても、それってものすごく難しいことだと思うんですよ。それこそ、めいめいが一番納得できなかったんじゃ、というか、葛藤とか、あったんじゃないかな。美奈子さんのための歌だし。めいめいは美奈子さんが好きだから、美奈子さんとして生きるのが幸せな反面怖くもあったと思う。このあたり、あとでまた少し書きます。

 とにかくですね、歌うシーンは全部最高だし、YouTubeじゃだめ。全然違うんですよ! 今日のゲネプロの動画とか、上がってますけど、全然違います。ほんとに。映像にしちゃうとちょっとめいめいが単独ライブで客を煽ってるように見えなくもないけど、客席にいると、あれは”めいめい”じゃないのでめいめいが客を煽っているようには見えないんですよ。人によるとは思いますが。

『命をあげよう』歌唱後
 ここの足の怪我のシーンは本当に息ができなかった。
 息ができないんですよ。瞬きもできない。本当に衝撃としか言いようがなくて、目をかっぴらいたままぼろぼろ泣きました。
 あそこのシーンについて詳しく描写しようと思うとめいめいの叫び声が頭でぐるぐる回って、上手く表現できません。見に行ってください。この時の、泣き叫ぶめいめい以外の役者の人もすごく良かったし、そう、ここはね、音響がずるかった! というか、音響は生音なんですよ! 裏で演奏してるの、ほんとに素晴らしい。

ボスとの最後の会話
 ラストのほう。病気になってからもすっごく明るいんですよ美奈子が。だけど、ボスがいなくなって泣いてしまって、ボスが忘れ物で戻ってきたら自分がいたときは明るかった美奈子が号泣してて、それをボスが見てしまうんですよ。そしたら美奈子が明るく笑って「ばれちゃったかあ!」って。もうつらいんですよ。客席も「これもう死ぬよおおお……」って察してきてしまって、なんだけどそれでも冷めてしまうとかではなくて涙が止まらなくて、最後の最後のセリフ「バイバイ」の四文字に込められた美奈子の重み。これがすごかった。ああ、死んでしまう、待って行かないでと誰もが思ったと思う。あそこの照明もずるかった。そして、この瞬間、「役になりきるんじゃなくて、ただ生きるだけ」という言葉にすごくすとんと納得したし、さっき書いた葛藤も、舞台に立った途端になくなったんだろうな、めいめいは。と思いました。


 言った割にそんなに書いていない気もしますが、詳しいネタバレはここまで。で、これは思ったことです。
 あの舞台に立っていたのは元アイドルの田村芽実じゃなくて、一女優としての田村芽実だったんですよ。あの場にはドルヲタが多かったと思うけど、スマ→アンジュ→卒業っていう田村芽実の成長に涙するんじゃなくて、あの役に対して、展開に対して、劇に、心を打たれて泣いたんじゃないかなって思います。そういう意味で、私は今回の劇を見てアイドル田村芽実への未練はだいぶなくなりました。成長したねえって言って終わらなくて良かった。

 で、ですよ。めいめいファンじゃなくても、なんかこう、人生の足しになるから行くべきだと思います。いや、行くべきとかいうと何様って感じですけど、私は正直もう一回見に行きたいです。
 
 そして余談というかなんというか。めいめいファンとして普通にめいめいの演技とかじゃなくてめいめいの話します。
 美奈子が武道館決まった時の、それに対する喜びがめいめいの中で実感としてあるだろうなと思った。めいめいがアンジュで、武道館で感じたこと、感性が、確実に今のめいめいの力になっている! と思ったというか願ったというか。あとね、茶髪のめいめい。マジ…マジか……すき…ってなった。超好きだった……いや、黒髪大好きだけど、選択肢増えたなこれ?! 的な。(茶髪はウィッグです)

 劇の全体では、みんな凄く良かった。すべての役者さんが本当に良かったんですよ~~、さっきからボス推しみたいになってますけど、現代組(劇はminakoの劇を作る現代組と当時の美奈子たちとが交互に劇を進めていく感じです)のひとたちもめっちゃいいんです。現代にはめいめい一切出ませんけど、「めいめい出ない舞台見に来たわけじゃない」とかいうもったいない考えをもし持ってる人いたら投げ捨てて下さいね!
 
 めいめいが他の役者に寄っかかるのでも、他の役者さんがめいめいの名声ありきで劇に臨むんでもなくて、それが本当に安心した。実は少しだけ疑ってたから。


 そんな感じですかね。とりあえずめちゃめちゃ良かったのでぜひ見に行ってほしいって気持ちだけです。
 少しでも伝われば!


p,s,
 恋のバカンス……笑
 あれ日替わりかなあ。